MESSAGE – クラフトアール | 住宅/店舗/商業施設設計・コンサルティング

MESSAGE代表あいさつ

マーケットという疑似生命体に感情移入し
共感を誘う表現が求められる

 塩野七生氏の著書『ローマ人の物語』が大好きです。紀元前数百年に大帝国を築き上げてから、衰退するまでを描いたスペクタクルテーマに魅了され、ただただ読み耽った時期があります。異なる時代背景に、ひとりの人間として悩み葛藤し、愛を捧げ、勇気をもって行動する。「不易流行を見誤るリーダーが、悲劇の歴史を生み出す」という真理が描かれているようでした。皇帝という一人の「人」にフォーカスして物語を紡ぐ著者ならではの筆力は、史実を忠実に説明するにとどまる他の歴史書とはひと味違う感覚を味あわせてくれました。

 「不易流行を見誤ることが悲劇の歴史を生み出す」

 混沌とした時代に求められるリーダーは特に、法則化しづらい事象をセンシティブに感じ取り、いわば、芸術的に行動・表現していくことが求められます。

 安定期、成長期に求められる問題解決型ビジネスは、経営効率の向上や成果創出の再現性に寄与する「サイエンス」は、現在では、多くの環境では十分条件になりえません。 

 解を求める前に、問いを立てる必要がある現代のビジネス環境下では、マーケットという疑似生命体に感情移入し共感を誘う表現が求められます(皇帝カエサルが、元老院や市民に問いかけたように)。

 私たちは、企業の存続発展にはサイエンスアプローチをベースにしながらも、「経験(クラフト)」と「アート」の領域を総動員することが欠かせないと考えます。

 ローマ時代の土木工事技術の高さは目をみはるものがありますし(サイエンス×クラフト)、人々が豊かに繁栄していくときに、軍団員や市民にビジョンを語りかけるリーダーの一挙手一投足(アート×クラフト)は、混沌とした現代にも少なからずヒントがあるように思えてなりません。

 私たちクラフトアールは、サイエンスとクラフト、アートを絶妙なバランスに保つことを最大の美意識と捉え、デザインを伝達手段の一つに、クライアントの未来を創造することで経済発展に寄与してまいります。

クラフトアール代表取締役奥村  友裕

代表取締役社長
プロデューサー / アートディレクター

大阪市出身、1976 年生まれ。大学院で経営学を専攻した後に、大手コンサルティング会社で勤務。

論理的な問題解決型思考が評価されやすいコンサルテイング業界の中、クリエイティブ・コミュニケーションなど右脳的アプローチで成果を創出。

部長職を経歴後、コンサルティングの真の価値を啓蒙する唯一のトップエバンジェリストとして業界を代表して活動する。

“あらゆる企業は自社の真の価値をマーケットに正しく伝えられてない。

この解決こそが人類の幸せに繋がる” という使命を果たすべく、2017年6月、株式会社クラフトアールを設立。

「美意識を大切にする経営改革プロ集団」として、独自の切り口で幅広く企業経営のサポートを手掛けている。

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