ポスターは単なる美人画から構成美へ移行しました
ディスプレイは、ビジュアルプレゼンテーション部署のプロップ(小道具)マスター/
クラフトマンが中心となり創られています。
コンセプト作りから完成までは1年の期間を要するかなりの大仕事です。
- ● ホリデーシーズンになるとショーウィンドーに斬新でアーティスティックな作品が展示されて話題になるお店です。
- ● 懐かしい良き時代を連想させるファンタジックな世界観が表現されています。
1920年代のデッド・テック(※1)になろうとしている「機械技術」に求められたデザインは、その近代デザインの特徴となるドイツの「バウハウスデザイン」や、ロシアのアバンギャルド後の装飾にみられる「アールデコデザイン」、アメリカの第一世代デザイナーによる 「コマーシャルデザイン」が基本ボキャブラリーとして、現在も繰り返されています。
かつて機械テクノロジー先駆国といわれたドイツのディスプレイデザインは、デザイナー自身が大工であり、造形作家であり、デコレーターでもあるため、一貫した制作プロセスで空間演出がなされていました。 その伝統はアメリカに渡り、アメリカ人のよい意味での「子供じみた発想」でアレンジされ、大胆なデザインを生み出しています。
(注1)デッド・テクノロジーdead technology
現代の芸術や建築にみられる表現で、 もはや時代の主流になることはありえない機などを、造形物として展示することもある。
「工業の発展時」と「電子テクノロジーへの移行時」の変化の
両時代のデザインと美術を知る事は、創作への未来が見えると思われます。
この変化の両時代のデザインを考察し、「かたくなな美意識とダイナミックな想像力」を
大切にしていこうと、改めて感じます。